
フォスター植物園の帰り道、
私たちはリリハ通りからアラモアナ方面に行くためバスに乗った。
しばらくすると、近くの席から日本語が聞こえた。
「これからどちらへ行かれるんですか?」
声のする方を見てみると、やはり日本人のご婦人だった。
Hさんはハワイ出身のご主人とダウンタウンに住んでおり、
ハワイグッズを日本で販売する仕事も手伝っているという。
ガイドブックを見ながらバスの乗り換え場所を探している私たちを見て、
心配になったらしかった。
その後は仕事やハワイの話をしているうちにダウンタウンの乗り換え場所に到着。
Hさんもそこで降車した。
ところがその辺りにはバスが数台とパトカーやクルマが多数おり、
どうやら事故があった模様。
しかし救急車はおらず、周囲を見ても破片など事故の痕跡は何もなかった。
あれれ、何があったんだろ?
Hさんとともに様子をうかがっていると、
バスから警官が降り、辺りを見回した後、私たちの方に向かってきた。
「どなたか日本語と英語が両方できる方はいらっしゃいますか?」
すかさずHさんが「少しならできます。」
Hさんは警官とともにバスに乗った。
5分、10分が過ぎてもまだHさんは降りてこない。
ううむ、なんだろ?
バスの急ブレーキで転んだのかな?
でも救急車はいないし、もう行っちゃったのかな?
15分後、ようやくHさんが、
荷物をたくさん抱えた日本人のご夫婦とともに降りてきた。
「どうもありがとうございました」
ご夫婦は丁寧なお礼を何度も繰り返しながら去っていった。
その後Hさんに尋ねてみると、
混雑した車内で、奥様の大きな荷物が誰かにあたり、因縁を付けられたという。
ダウンタウンあたりでは良くあることで、お金を要求されることも多いらしい。
「ハワイはアメリカですから銃を持っている人も普通にいるんですよ。」
Hさんの言葉に、これからは私たちも充分注意しなければと思った。
※画像は現場の様子